Canvaの作品はポートフォリオに入れていい?|採用側に伝わる「テンプレ感」と載せ方


Canvaで作ったバナー、ポートフォリオに入れても大丈夫かな…

テンプレートを使ったこと、採用する人には分かっちゃうのかな…
AKI作品を見るとき、何のソフトで作ったかはほとんど気にしていませんでした。気にしていたのは、その人が自分で考えた跡があるかどうかです。
Canvaなら、テンプレートを選んで文字や写真を入れ替えるだけで、それらしいバナーやSNS画像が短い時間で作れます。手軽に作れるぶん、「これを作品としてポートフォリオに入れていいのかな」「テンプレートを使ったって、見る人には分かるのかな」と迷う人も多いと思います。
私はWebデザイナーとして10年以上働き、採用に携わってきた5年のあいだに、Webデザイナー志望者の面接も担当しています。この記事で答えるのは、「Canvaで作った作品は、Webデザイナーのポートフォリオに入れていいのか」という1つの問いです。
先に答えを書いておくと、入れて構いません。ただ、テンプレートをそのまま使った形では、採用側の判断の材料になりにくいです。何を変えて、なぜそうしたのかを一言添えられるかどうかで、同じ作品でも見え方が変わります。
※私が採用に関わっていた頃は、まだCanvaで作った作品を見る機会はありませんでした。ここで書くのは、Photoshopなどのテンプレートや素材を使った作品を見てきた中で感じたことです。道具が変わっても、見る側が気にしているところは同じだと考えています。
※料金・制度などは、特に断りがない限り2026年10月時点の公式サイトなどの情報です。
Canvaの作品はポートフォリオに入れていい?採用側が見ていたのは道具ではない
ポートフォリオを見るとき、その作品が何のソフトで作られたかを確かめることは、まずありませんでした。見ていたのは、作品そのものと、その作品について本人が話す内容です。上手いか下手かより先に、「この人が自分で考えた跡があるか」を探しています。
なので、Canvaで作ったから減点、Photoshopで作ったから加点、という見方はしていません。問題になるのは道具ではなく、テンプレートの形がそのまま残っていて、その人の判断がどこにも見えないことです。これはCanvaに限らず、Photoshopのテンプレートや配布されている素材を使った作品でも同じでした。
AKIテンプレートを使うこと自体は、悪いことではないんです。実務でも、ゼロから全部を作るより、ある素材を選んで整えることのほうが多いくらいですから。
実際の制作でも、写真やイラストは素材サービスから探して使うのが一般的です。どの素材を選び、どう加工して全体になじませるか。そこにも判断があり、立派なデザインの力です。テンプレートも同じで、使ったかどうかより、使ったうえで何を判断したかが見られています。
テンプレートをそのまま使った作品は、なぜ伝わってしまうのか
「テンプレートを使ったなんて、見ただけでは分からないのでは」と思うかもしれません。ただ、採用側として多くの作品を見ていると、テンプレ感は思っている以上に伝わります。批判ではなく、事実として書いておきます。
全部の作品が同じ雰囲気になっている
いちばん分かりやすいのは、並んでいる作品の雰囲気がそろいすぎているときです。同じスクールの課題作品が並ぶと雰囲気まで似てくるのと同じで、同じ系統のテンプレートから作った作品は、どれも似た見た目になります。作品の数はあっても、「この人ならでは」が見えてきません。
どこかで見たような見た目になる
これは私の推測も入りますが、Canvaのように多くの人が使うサービスでは、人気のあるテンプレートほど、同じ形の作品が世の中にたくさん出回ります。レイアウトの組み方や文字の置き方、色の組み合わせがテンプレートのままだと、見る側に「どこかで見たな」という印象が残りやすくなります。
決定的なのは、面接で理由を聞いたとき
見た目だけなら、判断がつかないこともあります。はっきり分かれるのは面接です。「この配色にしたのはなぜですか」「この文字の大きさはどう決めましたか」と聞いたとき、自分で決めた人は理由を話せます。テンプレートのままの部分は、理由を聞かれても答えに詰まってしまいます。
採用側が知りたいのは、「入社したら、この人は何を考えて作ってくれるか」です。説明できない作品は、どれだけ見た目が整っていても、その答えになりません。
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Canvaの作品を評価に変える、載せ方と説明の添え方
では、Canvaで作った作品はどう載せればいいのか。考え方は、模写やチュートリアルの作品を載せるときと同じです。そのままだと力が測れませんが、「どんな狙いで、どこを自分なりに変えたか」を一言添えると、評価できる作品に変わります。
- テンプレートを使ったことを、隠さずに書く:「Canvaのテンプレートをもとに作成」と最初に書いておく。隠して面接で聞かれるより、ずっと印象がいい
- 誰に向けた作品かを書く:「20代の女性向けのカフェの告知」のように、想定した相手を一行で
- テンプレートから変えたところと、その理由を書く:「見出しの文字を大きくした。スマホで一目で読めるようにするため」など、1〜2か所で十分
- 作ってみて気づいたことを書く:「写真の選び方で全体の雰囲気が大きく変わると分かった」など、次に活かしたいことを一言
とくに大事なのは3つ目です。テンプレートから何も変えていないなら、変えるところから始めてみてください。配色を1つ変える、文字の大きさや配置を整え直す、写真を目的に合うものに差し替える。小さな変更でも、理由を言えるものが1つあれば、面接で話せることになります。
Canvaの作品だけで固めないほうがいい
もう一つ気をつけたいのが、作品の組み合わせです。Webデザイナーの選考で中心になるのは、Webページやバナーのデザインです。Canvaで作ったSNS画像やチラシは、その補いとして入れるくらいがちょうどいいと思います。
理想は、Canvaの作品とは別に、FigmaなどでゼロからWebページを組んだ作品が1つあることです。完成度は高くなくて構いません。テンプレートに頼らずに、余白や文字の大きさを自分で決めた作品が1つあるだけで、Canvaの作品も「この人が選んで使ったもの」として見えるようになります。
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ポートフォリオサイトそのものをCanvaで作るのはあり?
作品だけでなく、ポートフォリオのサイト自体をCanvaのテンプレートで作ろうと考えている人もいると思います。作品を見てもらう置き場として使うこと自体は、問題ありません。
ただ、知っておいてほしいことがあります。テンプレートで作ったサイトは、見た目のほとんどがテンプレートで決まるので、サイトのデザインそのものでは、あなたの力は測られにくいということです。ブログのデザインがテーマに左右されて実力の判断材料にならないのと同じです。
なので、置き場をCanvaで作るなら、中に入れる作品と説明のほうに力を注いでください。余力が出てきたら、ポートフォリオサイトを自分でデザインしてコーディングしてみる。そうすると、サイトそのものも1つの作品として見てもらえるようになります。
📌 関連記事:AIで作ったポートフォリオは選考でバレる?採用担当が「どこまでOKか」を正直に解説 — AIを使った作品の扱い方
テンプレートに頼らない作品を、人に見てもらいながら作りたい。そう思ったときは、スクールで作品へのフィードバックを受けるのも一つの方法です。
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よくある質問
Q:Canvaで作った作品をポートフォリオに入れてもいいですか?
A:入れて構いません。採用側が見ているのは作った道具ではなく、作品と、その作品について本人が話す内容です。ただ、テンプレートをそのまま使った形では判断の材料になりにくいので、何を変えて、なぜそうしたかを一言添えてください。
Q:テンプレートを使ったことは、採用担当に分かりますか?
A:見た目だけでは分からないこともありますが、テンプレ感は思っている以上に伝わります。作品の雰囲気がそろいすぎていたり、面接で配色や文字の大きさの理由を聞いたときに答えに詰まったりすると、はっきり分かります。隠すより、テンプレートをもとにしたことを最初に書いておくほうが印象はいいです。
Q:ポートフォリオサイトをCanvaで作ってもいいですか?
A:作品の置き場として使うのは問題ありません。ただ、テンプレートで作ったサイトは見た目がテンプレートで決まるので、サイトのデザインそのものでは力が測られにくくなります。中に入れる作品と説明に力を注ぎ、余力が出たらサイトを自分でデザインしてみてください。
まとめ:Canvaの作品は入れていい。テンプレートから何を変えたかを添える
AKI道具が手軽になっても、見る側が知りたいことは変わりません。「この人は何を考えて作ったのか」。そこに一言で答えられる作品なら、Canvaで作ったものでも十分に話のきっかけになります。
- Canvaで作った作品は、ポートフォリオに入れて構わない。採用側は作った道具では判断していない
- テンプレートをそのまま使った作品は、雰囲気のそろいすぎや面接での受け答えで伝わってしまう
- テンプレートを使ったことは隠さず書き、誰に向けたか・何を変えたか・なぜかを一言添える
- Canvaの作品は補いにして、Figmaなどでゼロから組んだWebページの作品を1つ用意する
- ポートフォリオサイトをCanvaで作るなら、中の作品と説明に力を注ぐ
今あるCanvaの作品を全部作り直す必要はありません。小さく動けば十分です。まずは1つ選んで、テンプレートから変えたところを1か所だけ書き出してみてください。変えたところがなければ、配色か文字の大きさを1つ変えて、その理由を一行で添える。それだけで、その作品は面接で話せる作品に変わっていきます。
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