XやInstagramはポートフォリオの代わりになる?SNSの作品の見られ方|採用担当の目線

転職・キャリア

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Webデザインスクールの窓際の席で、女性がスマートフォンのSNSに並んだ作品とノートパソコンのポートフォリオサイトを見比べている

作ったバナーはInstagramにまとめて載せているんだけど、それをポートフォリオとして出してもいいのかな。

Xで制作の記録を毎日投稿してる。フォロワーも少しずつ増えてきたし、これで代わりにならない?

AKIAKI

Webデザイナーの応募なら、SNSだけではポートフォリオの代わりになりにくい、というのが私の考えです。ただ、SNSでの発信が無駄になるわけではありません。役割を分けて使えば、どちらも生きてきます。

バナーの練習作品をInstagramに並べている。Xで学習の記録を毎日投稿している。それだけ手を動かしてきたなら、「これをそのままポートフォリオにできないか」と考えるのは自然なことだと思います。

私はWebデザイナーとして10年以上働き、採用に携わってきた5年のあいだに、Webデザイナー志望者の面接も担当しています。この記事で答えるのは、「XやInstagramは、Webデザイナーのポートフォリオの代わりになるか」という問いです。SNSで足りないものと、SNSが役に立つ使い方を分けて整理します。

※ここで書いているのは、私が事業会社で採用に関わっていた範囲での見方です。SNSでの発信を重く見る会社もあるので、募集要項に指定があればそちらを優先してください。

※料金・制度などは、特に断りがない限り2026年10月時点の公式サイトなどの情報です。

この記事を書いた人
AKI

全くの未経験から独学とスクールを経てWebデザイナーへ転職。その後Webデザイナー・Webディレクターとして働き、現在は本ブログの運営やWebサイト制作を通じてデザインに携わる。IT業界経験20年以上。
運営者情報とこのサイトが書かないこと

結論:応募ではWebサイトのポートフォリオを主役に、SNSは脇役に

📝 SNSとポートフォリオの役割分担
  • 応募書類に書くのは、Webサイトのポートフォリオ:Webサイトを作れること、作品ごとの考えを、1か所で見せられる
  • SNSは、学ぶ過程と続けている様子を見せる場所:制作の記録、練習の量、人からもらった感想など
  • SNSのURLを書くなら補足として:ポートフォリオのURLの下に、見てもらってもいいアカウントだけを書く

Webデザイナーの選考では、「Webサイトを作れるか」をWebサイトで見せるのがいちばん伝わります。SNSの投稿は、その代わりではなく、足りない部分を補うものとして考えると整理しやすくなります。

採用担当が開くのは、応募書類に書かれたURL

私が面接を担当していたときは、応募書類に書かれたポートフォリオのURLを、書類選考のとき、面接の直前、面接中の3回開いていました。採用担当は限られた時間で応募書類を見ることが多いので、書かれているURLから作品にすぐたどり着けるかは大事です。

SNSのアカウントは、固定できる数件の投稿を除いて、新しい投稿が上に積み重なっていく作りです。一番見てほしい作品と、その作品について考えたことを、見る側が探さずに読める形にはしにくい、というのがSNSをポートフォリオの代わりにしにくい理由のひとつです。

📌 関連記事:ポートフォリオを開いて最初の30秒|採用担当が本当に見ているもの — ポートフォリオを開いて、最初に何を見ているか

SNSだけでは伝わりにくい3つのこと

伝わりにくいこと 理由 Webサイトのポートフォリオなら
Webサイトを作れること投稿されるのは画像や動画で、実際に動くWebサイトは見せにくいサイトそのものが作品になり、スマートフォンでの表示も確かめてもらえる
作品ごとの考え投稿の文字数や見え方の都合で、「誰に向けて、なぜこう作ったか」を長く書きにくい作品ごとにページを作り、狙いや工夫、気づいたことを書ける
見せたい順番固定できる投稿は数件までで、それ以外は新しい投稿ほど上に来るので、見せたい順番に並べにくいトップに一番見てほしい作品を置ける

面接で私がいちばん時間を使っていたのは、作品について本人に説明してもらうことでした。見た目の完成度より、「誰に向けて、なぜこう作ったか」を自分の言葉で話せるかを見ていたので、その説明が読める場所があれば、面接の前から作品の考えを伝えておけます。

📌 関連記事:Webデザイナーのポートフォリオサイトの作り方|WordPressで公開する手順を採用担当が解説 — Webサイトのポートフォリオを、WordPressで公開する手順

SNSが役に立つ使い方

SNSがポートフォリオの代わりにならないからといって、発信をやめる必要はありません。続けてきた投稿は、別の形で生きてきます。

📝 SNSを生かしやすい使い方
  • 学習や制作の記録を残す:どれだけ続けてきたかが、あとから自分でも振り返れる
  • 作品を出して、感想をもらう:同じ目標の人や先輩から、自分では気づかない点を指摘してもらえる
  • バナーなど小さな練習をたくさん作る:その中から良いものを選んで、ポートフォリオに入れる
  • 作る過程を見せる:ラフから完成までの変化は、ポートフォリオの作品ページにも使える

特に、作品を出して感想をもらい、それを受けて直した経験は、面接でそのまま話せる材料になります。SNSは「作品を置く場所」より「作品を育てる場所」として使うと、ポートフォリオの中身が強くなります。

応募書類にSNSのアカウントを書くなら

バナー制作やSNSの運用をまかせる求人では、InstagramやXのアカウントを見たいと書かれていることもあります。まずは募集要項で、何を提出するよう求められているかを確かめてください。

応募書類にSNSのアカウントを書く欄がある場合や、発信を見てほしい場合は、ポートフォリオのURLとは別に、補足として書いておきます。そのときは、書く前に次のことを確かめておきましょう。

📝 SNSのアカウントを書く前に確かめること
  1. ポートフォリオのURLを先に書き、SNSはその下に補足として書いているか
  2. 仕事と関係のない投稿や、強い言葉の投稿が並んでいないか
  3. 前職やクライアントの情報、人の作品を無断で使った投稿がないか
  4. プロフィールに、何を学んでいて、どんな仕事を目指しているかが書かれているか

書いたアカウントは、作品と同じように見られるものと考えておくのが安全です。見られて困る投稿があるアカウントなら、無理に書かなくてかまいません。書かなかったことで不利になるより、書いたアカウントで印象を下げるほうが、もったいないと思います。

📌 関連記事:Canvaの作品はポートフォリオに入れていい?|採用側に伝わる「テンプレ感」と載せ方 — SNS向けに作ったバナーを、ポートフォリオに入れるときの見せ方

作品をどこに、どう載せれば伝わるかは、一人で決めると迷いやすいところです。ポートフォリオの作り方から応募書類の添削まで相談したいときは、就職・転職のサポートがあるスクールを使うのも一つの方法です。

学びながら、ポートフォリオと応募書類まで相談したい人には、Winスクールという選択肢があります。受講生・卒業生向けの就職・転職サポートとして、提携する転職サービスのキャリアアドバイザーによる履歴書・職務経歴書の添削や、模擬面接のアドバイスが用意されています。無料カウンセリングは来校かオンラインで、所要時間は約1時間です。

※出典:Winスクール公式サイト「就職・転職サポート」「無料カウンセリング・受講相談のご案内」

Webデザイナー Winスクールの公式サイト

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よくある質問

Q:InstagramやXのアカウントだけを、ポートフォリオとして出してもいいですか?

A:出すことはできますが、Webデザイナーの応募では、Webサイトを作れることや作品ごとの考えが伝わりにくくなります。Webサイトのポートフォリオを主役にして、SNSは補足として書くのがおすすめです。

Q:フォロワーが多いと、選考で有利になりますか?

A:私が見ていたのは、作品と、その作品について本人が話せるかでした。フォロワーの数より、作品の中身と説明のほうが選考では伝わりやすいと考えています。

Q:SNS用に作ったバナーは、ポートフォリオに入れてもいいですか?

A:入れてかまいません。その場合は、誰に向けて、なぜその色や文字にしたかを、作品ごとに一言添えておくと、練習の作品でも考えたことが伝わります。

Q:ポートフォリオサイトを作る時間がない場合はどうすればいいですか?

A:まずは作品を3つほどに絞り、作品ごとの説明を書いたページを1つ作るところから始めてみてください。完璧なサイトより、URLを開けば作品と説明がすぐ読める状態のほうが大事です。

まとめ:SNSは作品を育てる場所、ポートフォリオは見せる場所

AKIAKI

SNSで続けてきた発信は、無駄にはなりません。ただ、応募書類に書くURLの先には、作品とその説明がすぐ読めるWebサイトを用意しておく。この役割分担が、いちばん伝わりやすいと考えています。

📝 この記事の要点
  • Webデザイナーの応募では、SNSだけではポートフォリオの代わりになりにくい
  • SNSでは、Webサイトを作れること、作品ごとの考え、見せたい順番が伝わりにくい
  • SNSは、作品を出して感想をもらい、直していく場所として使うと生きる
  • 応募書類には、Webサイトのポートフォリオを先に、SNSは補足として書く
  • SNSのアカウントを書くなら、見られてもいい投稿だけになっているか確かめる

まずは今、SNSに載せている作品の中から、一番見てほしいものを3つ選んでみてください。その3つについて「誰に向けて、なぜこう作ったか」を一言ずつ書き出せたら、それがポートフォリオサイトの最初の中身になります。

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