Webデザインは職業訓練で学べる?無料の条件とスクールとの違い|採用担当の目線

お金・給付金

※本ページはプロモーションを含みます
明るいWebデザインの教室で、女性講師がスクリーンを使って説明し、さまざまな年代の受講生がノートパソコンで学んでいる

Webデザインって、職業訓練なら無料で学べるって聞いた。スクールにお金を払う前に、そっちを考えたほうがいいのかな…

AKIAKI

条件が合えば、職業訓練でWebデザインを学ぶ道はあります。ただ、対象になる人と、受けられない人がはっきり分かれる制度です。まず自分がどちらに入るかを、公的な情報の範囲で整理しますね。

Webデザインを学ぼうと調べていると、「職業訓練なら無料」「給付金をもらいながら学べる」という話を目にすることがあります。スクールの料金を見たあとだと、気になりますよね。

私はWebデザイナーとして10年以上働き、採用に携わってきた5年のあいだに、Webデザイナー志望者の面接も担当しています。職業訓練を受けたことはありません。このページでは、厚生労働省が公開している制度の案内と実績の資料をもとに、Webデザインを職業訓練で学べるのは誰か、スクールとは何が違うのかを整理しました。

※料金・制度などは、特に断りがない限り2026年10月時点の公式サイトなどの情報です。

この記事を書いた人
AKI

全くの未経験から独学とスクールを経てWebデザイナーへ転職。その後Webデザイナー・Webディレクターとして働き、現在は本ブログの運営やWebサイト制作を通じてデザインに携わる。IT業界経験20年以上。
運営者情報とこのサイトが書かないこと

結論:離職中ならまず職業訓練、働きながらならスクール

📝 先に結論
  • 仕事を辞めていて、雇用保険を受給している人:公共職業訓練が候補。受講料は無料(テキスト代などは自己負担)
  • 仕事を辞めていて、雇用保険を受給できない人:求職者支援訓練が候補。条件を満たすと受講中に月10万円の給付金がある
  • 今の仕事を続けながら学びたい人:雇用保険に入って働いているなら、離職者向けの職業訓練は対象外。教育訓練給付の対象になっているスクールの講座を比べる(収入が一定額以下のパートなら求職者支援訓練も候補)

職業訓練(愛称はハロートレーニング)は、ハローワークで仕事を探している人が、就職に必要なスキルを身につけるための公的な制度です。申し込みもハローワークで行います。

職業訓練は2種類ある

離職者向けの職業訓練には、「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」の2つがあります。どちらも受講料は無料ですが、対象になる人と、受講中にもらえるお金が違います。

公共職業訓練(離職者向け) 求職者支援訓練
主な対象ハローワークの求職者で、主に雇用保険を受給している人ハローワークの求職者で、主に雇用保険を受給できない人
受講料無料(テキスト代などは自己負担)無料(テキスト代などは自己負担)
訓練期間概ね3か月〜2年2〜6か月
受講中のお金雇用保険の基本手当+受講手当(訓練日1日500円)+通所手当+寄宿手当条件を満たすと、職業訓練受講手当(月10万円)+通所手当+寄宿手当
実施するところ国(ポリテクセンター)、都道府県(職業能力開発校)、都道府県から委託された民間の教育訓練機関など厚生労働大臣がコースごとに認定した民間の教育訓練機関など

※出典:厚生労働省「ハロートレーニング(公共職業訓練・求職者支援訓練)の全体像」「求職者支援制度のご案内」

求職者支援訓練の給付金には条件がある

求職者支援訓練の「月10万円」は、誰でももらえるものではありません。厚生労働省の案内では、主に次の条件をすべて満たす必要があります。

📝 職業訓練受講給付金の主な条件
  • 本人の収入が月8万円以下
  • 世帯全体の収入が月30万円以下
  • 世帯全体の金融資産が300万円以下
  • 今住んでいるところ以外に、土地・建物を持っていない
  • 訓練の実施日すべてに出席する(やむを得ない理由で欠席し、証明できる場合などでも8割以上の出席が必要)
  • 同じ世帯で、同時にこの給付金を受けて訓練を受けている人がいない
  • 過去6年以内に、職業訓練受講給付金を受けていない

条件を満たさない場合でも、無料の訓練そのものは受けられます(ハローワークに求職を申し込み、雇用保険の被保険者や受給資格者でないことなどが前提)。通所手当は訓練施設に通うための定期券代などで、月の上限は42,500円です。給付金の条件を満たさない人も、本人収入が月12万円以下・世帯収入が月34万円以下などの条件を満たせば、通所手当だけを受け取れます。

※出典:厚生労働省「求職者支援制度のご案内」

Webデザインのコースはある?

あります。厚生労働省の求職者支援制度の案内では、主な訓練コースの「デザイン」分野の例として「広告・DTPクリエーター科」「WEBデザイナー科」が挙げられています。

令和6年度の求職者支援訓練の実績では、デザイン分野のコースは582、応募倍率は1.39倍、受講者は9,357人、就職率は57.8%でした(訓練修了から3か月後に、雇用保険に入る形で就職した人の割合。実践コース全体は62.4%)。デザイン分野には印刷物(DTP)中心のコースも含まれるので、Webデザインを学びたい人は、コース名とカリキュラムでWebの内容がどれだけあるかを確かめる必要があります。

※出典:厚生労働省「令和6年度 求職者支援訓練実績」

応募倍率が1倍を超えているということは、定員より応募が多い分野だということです。コースは地域と時期ごとに募集されるので、住んでいる地域で、いつ、どんなWebデザインのコースがあるかは、ハローワークインターネットサービスの職業訓練検索や、ハローワークの窓口で確かめる形になります。

職業訓練とスクールの違い

職業訓練(離職者向け) スクール
受講できる人ハローワークで仕事を探している人(条件あり)年齢や就業状況を問わず申し込める
お金受講料は無料(テキスト代などは自己負担)有料。教育訓練給付の対象講座なら、条件を満たすと修了後に一部が戻る
始める時期地域・コースごとの募集の時期に合わせる講座によっては、いつでも始められる
働きながら雇用保険に入って働いている人は原則対象外。収入が一定額以下のパートなどで、求職者支援訓練を受けられる場合もある夜間・土日・オンラインなどで、働きながら通える講座がある
選べる内容その地域・時期に募集しているコースから選ぶ学校と講座を自分で選べる

いちばん大きな違いは、今、雇用保険に入って働いているかどうかです。職業訓練の全体像の資料では、在職している人向けの訓練は有料で、期間も概ね2〜5日と短いものになっています。今の仕事を続けながらWebデザイナーを目指す人にとっては、職業訓練よりスクールのほうが現実的な選択肢になりやすいです。

📌 関連記事:社会人のWebデザインスクールの選び方|働き方別に採用担当が解説 — 働きながら通うときの選び方

採用担当として:どこで学んだかより、何を作って説明できるか

職業訓練の修了生だから有利、スクール卒だから有利、ということはあまりないと私は考えています。スクール卒の人も独学の人も面接してきましたが、学んだ場所のラベルそのものは、ほとんど見ていませんでした。

見ていたのは、ポートフォリオの作品と、その作品について「誰に向けて、なぜこう作ったか」を自分の言葉で話せるかです。職業訓練でもスクールでも、期間内に課題を終えるだけでなく、自分でテーマを決めた作品を1つ作っておくと、選考で話せることが増えます。

AKIAKI

無料かどうかは大きな判断材料ですが、最後に問われるのは作品と説明です。どちらを選んでも、そこにかける時間を先に確保しておくのがおすすめです。

📌 関連記事:「スクール卒」と「独学」、採用担当は本当はどう見ているか — 学んだ場所を、採用側はどう見ているか

働きながら学ぶなら:給付金の対象講座を比べる

今の仕事を続けながら学ぶなら、スクールの講座のうち、厚生労働省の教育訓練給付の対象になっているものを比べるのが現実的です。教育訓練給付は、雇用保険に一定期間入っているなどの条件を満たすと、講座を修了したあとに、受講費用の一部がハローワークから支給される制度です。先に全額を払い、あとから戻る形なので、支払いの時点では全額が必要になります。

📌 関連記事:Webデザインスクールは給付金で安くなる?教育訓練給付の対象校と選び方を採用担当が解説 — 教育訓練給付の対象になっているスクールと、制度の違い

働きながら、教室で講師に聞きながら学びたい人には、Winスクールという選択肢があります。WEBデザイナーPlus(税込410,300円)とWEBマスター(税込440,000円)は、厚生労働省の一般教育訓練の対象講座で、条件を満たすと修了後に受講費用の20%(上限10万円)が支給されます。無料カウンセリングは来校かオンラインで、所要時間は約1時間です。

※出典:Winスクール公式サイト、厚生労働省「教育訓練講座検索システム」

📌 関連記事:Winスクールの料金|Webデザイン2講座の総額と給付金で戻る額 — 2講座の総額と、給付金で戻る額

Webデザイナー Winスクールの公式サイト

\ 働きながら学ぶ日程と、給付金の対象講座を相談したい人へ /

Winスクールの無料カウンセリングを予約する

よくある質問

Q:働きながら職業訓練でWebデザインを学べますか?

A:離職者向けの公共職業訓練は、ハローワークで仕事を探している人が主な対象です。求職者支援訓練は、収入が一定額以下のパートタイムなどで働きながら正社員を目指す人も対象になります。今の仕事を続けたまま学ぶなら、夜間・土日・オンラインで受けられるスクールのほうが合いやすいです。

Q:職業訓練は本当に無料ですか?

A:受講料は無料ですが、テキスト代などは自己負担です。在職者や学卒者を対象にした訓練は有料です。

Q:求職者支援訓練の月10万円は誰でももらえますか?

A:もらえません。本人の収入が月8万円以下、世帯全体の収入が月30万円以下、世帯の金融資産が300万円以下、訓練の実施日すべてに出席するなどの条件をすべて満たす必要があります。条件を満たさなくても、無料の訓練は受けられます。

Q:職業訓練でWebデザインを学んで、就職できますか?

A:令和6年度の求職者支援訓練では、デザイン分野の就職率(訓練修了3か月後に雇用保険に入る形で就職した人の割合)は57.8%でした。ここには印刷物中心のコースも含まれます。採用の場では学んだ場所より作品と説明が見られるので、訓練中に自分で作った作品を用意しておくことが大事になります。

まとめ:まず「今、仕事を辞めているか」で分ける

AKIAKI

離職中で条件が合うなら、職業訓練は使える制度です。働きながら学ぶなら、スクールの給付金の対象講座を比べる。この分け方で考えると迷いにくいと思います。

📝 この記事の要点
  • 職業訓練(ハロートレーニング)には、公共職業訓練と求職者支援訓練がある
  • どちらも受講料は無料(テキスト代などは自己負担)。申し込みはハローワーク
  • 求職者支援訓練の月10万円は、収入・資産・出席などの条件をすべて満たした場合だけ
  • デザイン分野には「WEBデザイナー科」などがあるが、DTP中心のコースもある
  • 働きながら学ぶなら、教育訓練給付の対象になっているスクールの講座を比べる

どちらにするか迷っているなら、小さく動けば十分です。離職中の人は、ハローワークインターネットサービスの職業訓練検索で、住んでいる都道府県と「デザイン」を選んで、今募集しているコースを見てみてください。働きながら学ぶ人は、スクールの講座が給付金の対象かどうかを、無料相談で1つ聞いてみるところから始めましょう。

関連記事