Webデザインスクールは意味ない?採用側・現場側のリアルを正直に語る


スクールに何十万も払って意味あるの…?

独学でよかったんじゃないか、って今でも思う。
AKI「意味ない」で調べているあなたの疑問、おかしくないと思います。むしろ、何十万円も払う前に立ち止まれているなら、それは健全な判断力です。
「意味ない」で調べている人に、まず最初に言わせてほしいことがあります。その疑問は決しておかしくないです。
何十万円も払う前に「本当に大丈夫なのか」と立ち止まれているなら、それはむしろ健全な判断力だと思っています。
私がこれを書こうと思ったのは、採用担当として転職希望者の選考に関わっていた経験と、自分自身がWebデザインを学んでいた頃の記憶が、まだリアルに残っているからです。両方の立場を経験しているので、「スクールは絶対いい」とも「全部無駄だ」とも言い切れない。
できる限り正直に話してみます。
「意味ない」という声は、否定できない
AKI「スクールに行ったけど意味なかった」という感想、全部が嘘だとは思っていないです。
SNSで批判の声をじっくり読んでみると、「努力が足りなかっただけ」とは片付けられないケースが結構あって。採用担当をしていた頃も、スクール卒業後に思ったように転職できなかった人の話を聞いたことが何度かありました。
そのとき感じたのは「なぜうまくいかなかったんだろう」という感覚で、「本人の努力が足りなかった」より「どこかが噛み合っていなかった」という印象のことが多かったです。
噛み合わなかった理由は、人によって違っていて。スクール側の説明が足りなかった部分もあれば、受講者側の期待値がずれていた部分もある。どちらかだけが悪かった、とは正直言いにくいケースが多い。
「意味ない」という声を見て、いきなり「そんなことはない、頑張れ」と言うのは、なんか違うなと思っています。
採用する側から見た「スクール卒」のリアル
AKI採用担当として面接してきて、感じてきたことをそのまま話します。
ポートフォリオより「なぜこうしたか」が気になった
採用担当をしていた頃、書類選考でポートフォリオを開いたとき、「どこのスクールを出たか」はほぼ気にしていなかったです。
それよりも「このデザインをなぜこうしたのか」が気になっていました。
面接でそれを聞いたとき、「スクールの課題でこうするよう指示されていたので」という答えが返ってくると、少しもったいないなと感じていました。別に悪いことではないんです。でも「自分はなぜこうしたのか」という言葉が出てきた人は、印象がかなり変わった。
なんというか、スクールの課題をこなしてきた人と、スクールを「使って」きた人の差が、ポートフォリオと話し方を通じて見えてしまうことがありました。
印象に残っている方がいます。「ここはカリキュラムの指示通りですが、この部分は自分で追加しました」とポートフォリオに書いてあった人。その一言があるだけで、ずいぶん印象が変わりました。
📌 関連記事:未経験からでも大丈夫!ポートフォリオで自分のスキルをアピール — 採用側が実際に何を見ているかをまとめています
「なぜWebデザインなのか」を話せなかった人
逆に、転職への焦りが先行しすぎて「なぜWebデザインなのか」を面接で答えられなかった方もいました。スクールを選んだ理由が「転職の手段として選んだ」だけだと、面接でそれが伝わってしまうことがある。
責めているわけじゃないんです。そういう状態になってしまうのは分かる。ただ、「もったいないな」という気持ちがあったのは正直なところで。
情シス責任者として見ていたこと
採用担当とは少し別の話なんですが、情報システムの責任者として採用に関わっていた時期もあって。
そのときに感じていたのは、ツールが使えることより「なぜその設計にしたのか」を説明できるかどうかが大事だな、ということでした。
現場の仕事って、「依頼をデザインに変換する」場面が多くて。ツールの習熟とはまた別の力が必要になってくる。スクールで習うことはその入り口にはなると思っているんですが、「即戦力として動ける」状態まで至るには、カリキュラムの後にさらに案件経験が積み重なる必要がある、というのが正直な感覚です。
スクールを批判したいんじゃなくて。「スタートラインを整える場所」という認識で入れているかどうかが、その後の経験をかなり変えるんじゃないか、と感じていた、という話です。
📌 関連記事:Webデザイナーの「プロジェクト先」常駐とは?SES・やめとけと言われる理由をIT業界20年が正直に整理します — 実際の現場がどんな環境かイメージできます
「意味なかった」になりやすい3つのパターン
ここからは、見てきた中で「もったいないな」と感じたパターンについて少し話します。
批判の意図はないです。こういうことが起きやすいというのを知っておいてほしい、という気持ちで書きます。
カリキュラムをこなすことが目的になってしまった
ひとつ目は、カリキュラムをこなすことが、いつの間にか目的になってしまったケース。
スクールに入ると課題のロードマップがあるので、こなしていくこと自体に達成感が出てきます。でも採用側から見ると、「カリキュラムを全部終えました」はまだ出発点というか、「これから始まる人」に見えることが多かった。
カリキュラムを終えることがゴールになってしまって、その後の動き方に迷いが出てくる。そういうパターンが、思ったより多い気がしています。
入る前に「目的」が整理できていなかった
もうひとつ、目的が入る前にまだ整理できていなかったケース。
「Webデザインを学びたい」という気持ちは本物でも、「転職したいのか、副業で稼ぎたいのか、スキルとして持っておきたいのか」が自分の中でまだ揃っていないまま入ってしまうと、後からズレを感じやすくなる気がしていて。
転職向けと副業向けでは、優先的に学ぶことが結構違います。
自分自身の未経験時代を思い返しても、正直ここが曖昧だった時期があります。「とにかく動かないと」という焦りが先に来て、自分のゴールに合うものより「誰かがおすすめしているもの」を先にやってしまっていた。今振り返ると、かなり遠回りをしていたなと思います。
📌 関連記事:未経験からWebデザイナーになるには?採用担当が語るリアルな4ステップ — 入る前に「自分に何が向いているか」を整理するヒントになります
卒業後に止まってしまった
そして、これが一番よく見たパターンかもしれないんですが、スクールが終わった後に止まってしまったケース。
スクールの期間中は学習のロードマップがある。卒業した瞬間、その構造がなくなる。次に何をすればいいか自分で決められない状態になって、ポートフォリオも実績も増えないまま時間が経つ。
ここは気合いだけでどうにかなる話でもなくて、「卒業後の動き方を入る前からイメージできているかどうか」が、実は結構重要だった気がしています。
「意味なかった」になりやすい3つのパターン
①カリキュラムをこなすことが目的化した
②入る前に目的が整理されていなかった
③卒業後に次の動き方がわからず止まった
スクールが「意味があった」人の共通点
暗い話が続いてしまったので、良かったなと感じたパターンも話します。
採用担当として会ってきた中で、「スクールを経由してよかったんだな」と感じた方には、なんとなく共通していることがありました。
独学で詰まってからスクールに来た人
独学でひとまず試してから、詰まってスクールに来た人が多かった気がしています。「YouTubeで学んでいたんですが、自分の作ったものがどの水準にあるか分からなくなってきた」という状態でスクールに入って、フィードバックを受けることで解像度が上がった、というパターン。
独学でできることの限界って、実は「自分のアウトプットを客観的に評価できない」という部分にある気がしていて。基準が分からないまま作り続けても、実務水準に達しているかどうかが分からない。そこにフィードバックをくれる環境があることの価値は、思ったより大きいと感じています。
📌 関連記事:スキマ時間のWebデザイン勉強法 — 仕事と並行して独学で基礎を固める方法をまとめています
スクール中に実際の仕事を取りに行っていた人
スクールに通いながら実際の仕事を取りに行っていた方も、印象に残っています。カリキュラムをこなしながら並行して、知り合いのお店のメニューを手伝ったとか、クラウドソーシングで小さな案件を試してみたとか。そういう方のポートフォリオは、説得力が違った。
質問を遠慮して一人で詰まり続けてしまう人は、意外と多かったんですが。スクールの時間を独学と同じように使ってしまうのは、正直もったいないなと感じていました。
「卒業後に何をするか」を入る前から決めていた人
「卒業後に何をするか」を入る前から決めていた方は、止まりにくかった印象があります。スクールを「出発点」として捉えられていたというか。
独学とスクール、自分の状況で考えてみてほしい
AKI「人それぞれ」で終わらせたくないので、具体的な条件で整理しますね。
「スクールに行かなくても独学でよかったんじゃないか」という問いには、一定の正しさがあると思っています。
今は無料や低コストで質の高い学習コンテンツが揃っていて、「お金をかけなくても基礎は学べる」は以前より本当になってきました。私自身、最初は独学で進めようとしていました。実際に試してみてわかったのは、「自分の作ったものがどのくらいの水準か」が分からなくなってくる段階がある、ということでした。ツールの使い方は調べれば分かる。でも「これは実務で通用するか」という判断が、一人ではできない。
今振り返ると、その段階で誰かにフィードバックをもらえていたら、もっと早く前に進めていた気がします。
✅ スクールが向いている人
- すでに独学で半年以上試していて、自分のデザインが実務水準か分からない
- 転職を半年以内に実現したくて、転職支援を使いたい
- モチベーション管理が一人では難しいと感じている
- フィードバックをくれる環境に費用を払う価値があると思っている
⚠️ 今の時点ではスクールを急がなくていい人
- Webデザインが自分に向いているか、まだ分からない段階
- 自分で学習の優先順位を決められて、モチベーションを一人で維持できる
- まず無料コンテンツで試してみることをしていない
副業目的なら、転職特化のスクールより、LP制作やバナー制作など案件に近いカリキュラムのスクールの方が合っていることが多いです。転職向けと副業向けでは、優先的に学ぶことが違う。
コストを抑えてまず試してみたいなら、デイトラはひとつの選択肢です。月ごとに続けるか判断できるので、「本当に自分に合うか」を確かめながら進めやすい。

スクールを選ぶなら入会前に確認してほしいこと
スクールを選ぶなら、入会前にひとつだけ確認してほしいことがあって。「卒業生のポートフォリオを見せてもらえますか?」と聞いてみることです。見せてくれるスクールは、自分たちの卒業生の作品にある程度自信を持っている。断られたり曖昧にされたりする場合は、少し慎重になった方がいいかもしれない。
転職保証の条件も、全文読んでから入ることをすすめます。「保証あり」という言葉の範囲が、思ったより狭いことがある。
採用担当として感じていたのは、どのスクールを選ぶかより、スクールを出た後に何をするかの方が、採用判断にずっと大きく影響していた、ということです。
📌 関連記事:Webデザイナーになるには独学とスクールどっちがいい?転職経験者が実体験で徹底解説 — 具体的なスクールの選び方・比較基準をまとめています
よくある質問
📌 関連記事:Webデザイナーへの転職ロードマップ【未経験・社会人向け】 — 採用担当が「採用される状態」から逆算した転職ステップを解説しています。
まとめ
AKI「スクールが意味ある/ない」より、「今の自分の状況でスクールが必要かどうか」という問い方の方が、答えを出しやすいと思っています。
📝 この記事のポイント
- 「意味なかった」という声は否定できない。ただ理由はスクール単体の問題とは言い切れない
- 採用担当が見ていたのは「どこのスクール卒か」より「なぜそのデザインにしたか」
- 意味なくなるパターン:目的化・入る前の目的未整理・卒業後に止まる
- 意味が出たパターン:独学で詰まってから入った・並行して案件を取りに行った・卒業後の計画が先にあった
- スクールに行く前に「卒業生のポートフォリオを見せてほしい」と聞いてみること
スクールに行く必要がない人が焦って入って後悔したケースも、独学で詰まっていた人がスクールで一気に解決してその後転職できたケースも、どちらも実際に見てきました。
どちらが正解かは、正直ケースバイケースです。
無理にスクールをすすめるつもりはないです。まずは無料体験やカウンセリングを使って、「雰囲気が合うか」「サポートの実態がどうか」を確かめてみることから始めてほしい。焦って決めなくていい。納得感を持って選んだ方が、どちらを選んでも後悔しにくいと思っています。
気になるスクールがあれば、まずは無料のところから確かめてみてください。




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